本記事では、中国に旅行や出張に行く方は絶対に持っているべきアプリ「アリペイ(Alipay)(支付宝)」が、中国の口座が無くても、日本のクレジットカードで利用できるようになったということで、「アリペイ」のメリット、デメリット、登録方法、使い方を紹介します。
中国はQRコード決済が主流。現金の使える所が少ない
中国での支払いは、QRコード決済を利用したキャッシュレス決済が主流です。中国人のほとんどがQRコード決済を利用しているため、中国で現金で支払えるお店は少ないという現状です。
日本でも最近は「Pay pay」や「楽天pay」、「Line pay」などのQRコード決済サービスが普及してきていますね。
以前まで、中国の銀行口座が無いと「アリペイ」で支払いをすることが出来ませんでしたが、最近日本のクレジットカードを登録することが出来るようになり、中国の銀行の口座が無くても、中国で「アリペイ」を使って支払いをすることが出来るようになりました。
QRコード決済が中国人にとってどれだけ当たり前なのかを身に染みて感じたのが、以前(2019年8月)中国の広州にあるレストランに入った際、テーブルに置いてあるメニューに料理ごとにQRコードが貼られていました。これは「注文したい料理のQRコードを読み取って支払ってね」という意味です。
私は当時QRコード決済のアプリ「アリペイ」を持ってはいたのですが、当時は日本のクレジットカードを「アリペイ」に登録できず、中国の銀行口座を持っていなければなりませんでした。要するに、私は支払い能力の無い、ただのアプリを持っているだけの状態でした。そのお店は現金払いに対応していなかったので、泣く泣く現金の使える違う店でご飯を食べることに(泣)
というように、中国ではQRコード決済が当たり前で現金だけでは困る時もあるので、中国に旅行に行く際にはQRコード決済のアプリ「アリペイ」に登録しておくことをおススメします。
※現在日本のクレジットカードからチャージし決済できるのは「アリペイ」のみで、他のQRコード決済方法に「We Chat Pay」もありますが、こちらは未対応です。(2020年6月13日現在)
「アリペイ」が国際決済可能に[日本のクレジットカードで登録OK]
「アリペイ」アプリの中にあるミニアプリ「TourPass」にクレジットカードを登録し、登録したクレジットカードからお金をチャージするという仕組みです。
「アリペイ」のメリット、デメリットがこちらです。
「アリペイ」のメリット
- 「TourPass」導入により、中国の銀行の口座が無くても、日本のクレジットカードさえあれば、QRコード決済が可能に
- 現金が使えない店でも大丈夫
「アリペイ」のデメリット
- 日本では使えず、中国のみで使える
- オフラインでは使用できない
- 電車の切符はアリペイで支払うことが出来ない
- 5%のチャージ手数料がとられる
- 送金機能は使えない
「TourPass」での支払いは中国でのみOKとなっていて、日本の「アリペイ」で支払い可能な場所(デパートなど)では使えないとのことです。
また、電車は通常「アリペイ」で支払うことができますが、TourPassでは支払うことが出来ません。なので切符を現金で買う必要があります。
アリペイはオフラインでは使うことが出来ませんので、Wi-FiもしくはSimカードを用意しておきましょう。
「アリペイ」の登録方法
「アリペイ」の登録方法について紹介していきます。
スマートフォンとクレジットカード、パスポートをご用意ください。
クレジットカードはVISA、Master Card、JCB、American Express、Diners Clubであれば登録可能です。
「アリペイ」のアプリには「支」と書いてあります。まずこちらを入手。
アプリを開くと下のような画面が出ます。「同意」をクリック。

次に、登録を行うので、「Sign Up」をクリック。
右上で言語を英語か中国語で選べます。今回は英語で行きます。

エリアコードを選びます。たくさんある国の中から「Japan」を選んでください。電話番号も直接打ち込みます。
そして「Sign Up」をクリック。
SMSに4桁の数字が届くので入力します。

アリペイとクライアントサービスの契約、アリペイプライバシーポリシー、タオバオサービスの契約に同意であれば「Agree」をクリック。タオバオとはアリババが運営するショッピングサイトです。

あなたが、より良いサービス(請求書、オフラインでの消費、交通費)を楽しむことが出来るように、アリペイへ位置情報の取得を許可します。と出るので
「Next」をクリック。

アリペイの国際版を使いますか?に「Yes」をクリック。

すると、こういう画面に変わります。これからアリペイのアプリを開くと最初にこの画面が出るようになります。「TourPass」をクリック。

TourPassはアリペイのアプリにある外国人(中国人以外)用のサービスで、TourPassにある上海銀行のプリペイドカードにお金をチャージし、そこから支払います。
まずTourPassを使えるようにするために、自分の情報を入力していきます。
「USE NOW」をクリック。

国を選択します。「Japan」を国一覧の中から選択。

次に、「パスポート番号」、「名前」、「生年月日」を入力、「パスポートの写真(顔写真のあるページの見開き部分)」アップし、「Next」をクリック。

次にチャージ額を選択します。100元~10,000元までチャージ可能です。
チャージ額を選択したら「Next」をクリック。
※2020年1月3日から、上海銀行が5%のサービス料をとるようになったそうです。

クレジットカードの情報を入力していきます。「カード番号」、「有効期限」、「CVV番号」を入力後、上海銀行のカードサービスと即時支払い契約に同意しチェックを入れ、「Top up ~CNY」をクリック。

そして、サービスの確認が行われるので、「Confirm&Pay」をクリック。
〈プリペイドカードサービス〉
1.プリペイドカードは上海銀行によって提供されています。
2.2020年1月3日から、上海銀行はチャージされた金額の5%を手数料としてとっています。
3.実際にあなたに請求される金額は、上海銀行の両替レートによって決められます。
4.最大10,000元までプリペイドカードに貯めておけます。
〈プリペイドカードの有効期限、払い戻し〉
1.上海銀行のあなたのプリペイドカードは90日間有効です。有効期限が切れた後、プリペイドカードを使い続けたいのであれば、再開することが出来ます。
2.残高を払い戻したいならば、TourPass残高詳細ページにて払い戻すことが出来ます。

この画面が出たら、TourPassへのチャージ完了です。
私は100元をチャージしたので、「Loaded 100.00 CNY successfully」と表示されています。
大丈夫であれば「OK」をクリック。

「アリペイ」の使い方
実際のアリペイの使い方についてお話していきます。
TourPassを開くとこんな画面が出ます。100元がプリペイドカードにチャージされている状態です。
しかし、「パスワードを設定」または「Face IDの使用を許可」するまでTourPassは使えませんので、「Payment Code(コード支払い)」をクリックしTourPassが使えるように設定していきます。

私のスマートフォンはFace ID機能が無いので、パスワードの設定をしました。Face ID機能のあるスマートフォンをお持ちの方は「Face IDの使用を許可にOK」してくださいね。

Face ID機能の無い方は、6桁の支払いパスワードを設定してください。

自分のQRコードを読み取ってもらうことで支払うタイプの時は左の「Payment Code」をクリックし、QRコードを読み取ってもらってください。
自分がお店のレジなどに貼ってあるQRコードを読み取ることで支払うタイプの時は右の「Scan-to-Pay」をクリックし、QRコードを読み取ってください。
※支払いの際は、先ほど設定した支払いパスワード(6桁)が必要になりますので忘れないようにしてくださいね。(Face IDの人は関係なし)

まとめ
本記事では、中国のQRコード決済サービス「アリペイ」を紹介しました。
「アリペイ」は5%のチャージ手数料がとられたり、オフラインでは使えない、切符はアリペイでは支払えないなどのデメリットはありますが、現金が使える店が少なくQRコード決済が主流の中国では、持っていると安心なアプリの1つでしょう。
ぜひ中国で「アリペイ」で支払いたいという方は、海外ではショートメール(SMS)が受け取れない可能性がありますから、事前に日本でアリペイの登録を済ませることをおススメします!